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a mouse model of pancreatic cancer
using human pancreatic cancer cell line-derived organoid
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ヒト膵癌オルガノイド移植マウス
データで読み解く特徴とは?
サイエンス株式会社のリニューアルサイトが完成いたしました。
using human pancreatic cancer cell line-derived organoid
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ヒト膵癌オルガノイド移植マウス
データで読み解く特徴とは?
ヒト膵癌細胞株を用いたオルガノイド培養技術。この画期的な技術を用いて培養した「ヒト膵癌オルガノイド」をマウス皮下に移植すると、細胞培養を開始した日から6週目に「ヒト膵癌オルガノイド移植マウス」を供給できる。細胞培養からマウス供給までの早さも、本マウスモデルの特徴である。
本マウスモデルの膵癌組織は、臨床的なヒト膵癌組織と類似した腺癌の組織像を示し、膵癌の特徴である癌間質が豊富に存在する。また、マウス血清を用いた腫瘍マー カーであるCA19-9濃度の経時的測定が可能であり、薬効評価を充実させることができる。
ヒト膵癌オルガノイド移植マウスを3群 ( 各群 n=8) に分け、マウスの脇腹皮下へヒト膵癌オルガノ イドを移植してから腫瘍がある程度大きくなる2週目から投薬を開始した。投薬を行わないコントロール群、遠隔転移を有する膵癌に対する標準一次化学療法として推奨されているゲムシタビン・ナブパクリタキセル併用療法(GnP療法)を行った群、過去の治験においてゲムシタビン単剤と比較して有意な生存期間の改善を認めなかったゲムシタビンとS-1の併用療法(GS療法)を行った群にて薬効を比較した。GnP投与群では、ゲムシタビン (50mg/kg)+パクリタキセル (5mg/kg)を1回/週、3週連続腹腔内投与し、1週休薬にて8週間繰り返して投薬を行った。GS投与群では、ゲムシタビン (50mg/kg)を1回/週、3週連続腹腔内投与し1週休薬+S-1(10mg/kg)を4週間経口投与し2週休薬にて8週間繰り返して投薬を行った。GnP投与群はGS投与群に比較して有意に膵癌腫瘍の増大を抑制した。GS投与群はコントロール群に対しては有意に膵癌腫瘍増大を抑制した。膵癌診療ガイドラインにて遠隔転移を有する膵癌に対する標準一次化学療法として推奨 されているGnP療法の優位性を示す結果であった(論文投稿準備中)。